グラスフェッドバター

美しい自然や牛たちの写真が並ぶ、なかほら牧場さんのオンラインストアにて、グラスフェッドバターを購入しました。


なかほら牧場さんは、岩手県下閉伊郡岩泉町の自然豊かな土地にある牧場です。

こちらの牧場、何と言っても特徴的なのが、『山地(やまち)酪農』だという事。
一年365日、通年昼夜放牧をしており、ウシは一年中山で自由に過ごし、太陽と月と雨と土中のバクテリアの力だけで育つ野シバや木の葉、クマザサなどの野草や、国産の無農薬乾草を食べて暮らしています。こうした草で育つウシのことを「グラスフェッド」と言うそうです。
世界では、乳量や乳脂肪分を高めるために草食動物であるウシに穀物を与えること(グレインフェッド)が一般的だそう。なのでこちらの牧場は、とても貴重で珍しい酪農の手法を使っている牧場と言えるでしょう。

また、放牧というと牧草を食べさせているイメージですが、こちらの牧場が牧草を与えていないのは、牧草は化学肥料を使うことが多いからなのだそうです。土中のミミズがいなくなってしまうような化学肥料が、家畜を健やかに育てるために有効でない事は、酪農に詳しくない筆者でもよく分かります。

自然で自由な環境で暮らすウシたちは、病気も少ないそう。幸せなウシから美味しくて健やかな牛乳ができるのですね。納得です。
皆が幸せな環境で、本当に良いものを作りたいという強い意志を感じますし、理想的で持続可能な、素晴らしい酪農を実践している牧場だと思います。

ここでやっと、今回購入した「グラスフェッドバター」のお話し。
ウシ本来の主食である草を食べるとβカロテンなど草の成分がミルクに移り、黄味がかった乳白色のミルクが生まれるそうです。そんな貴重なミルクで作られたのが、このグラスフェッドバターです。
確かにスーパーなどで売られている他のバターなどと比べると、明らかに濃い色をしています。
味はさっぱりしているのかなと思いきや、しっかりとコクがあり生クリームのような芳香な香りが鼻を抜けていき、とても後味の良いバターでした。無塩バターなので、料理やお菓子作りや、話題となったバターコーヒーなどにも良さそうです。

他とは違う酪農の手法を用いているこちらの牧場らしく、ホームページにも他とは違うこだわりを感じます。ページのデザインもさることながら、季節感あふれる美しい写真や映像を見ていると心が洗われる気がして、いつかこの地へ訪れてみたいなという気持ちになりました。

オンラインストアでは乳製品だけでなく、肉や、牧場長の中洞正(なかほらただし)さんの書籍も購入できます。
また、支払いはクレジットカードやコンビニ決済、銀行振込などの他に楽天ペイが利用できます。

国内で作られているグラスフェッドバターはこちらのなかほら牧場さんの物だけのようです。安心・安全でとても貴重なこちらのバター。大切な人に贈ってあげたい一品です。

ホームページ
https://nakahora-bokujou.jp/
オンラインストア
https://shop.nakahora-bokujou.jp/