アデリア60+ ルック ショーユ

今回は、ナガオカケンメイさん率いるD&DEPARTMENTさんにて、琥珀色をしたガラスの醤油さしを購入しました。


ナガオカケンメイさんは、原研哉さんと共に「日本デザインセンター 原デザイン研究所」設立に参加した方なので、デザイナーさんなら知っている人も多いかもしれません。
D&DEPARTMENTで取扱うアイテムは、全店共通で扱う定番の「日本と世界のロングライフデザイン商品」と、それぞれの地域が、独自に発掘する「地域のロングライフデザイン商品」で構成されるそう。その中でも、筆者が個人的に好きなのが60VISIONというブランドです。
60VISIONとは1960年代に誕生した、シンプルで品質がよく普遍的な物、そんな情熱を持って作られていたすばらしい商品、その商品にこめられた企業のものづくりの思いとともに掘り起こす「ロングライフデザイン」のブランドであり、また日本の本物をつくった企業だけが集まれる仕組み、だそうです。

筆者がざっくりと雑に解釈いたしますと、レトロでおしゃれで使いやすい!お品と、それを扱う企業さんたち、という感じ。
この辺りの、アンティークと言うには新しい、ヴィンテージと言うのがしっくりくるレトロさの家具や雑貨などが並んでいます。(扱われているのはユーズド品だけではなく、復刻版や当時のデザインを継承した新商品などもあります。)

こちらの醤油さしは前述した60VISIONのもので、その名もアデリア60+(アデリアロクマルプラス)。アデリア海の美しい輝きに例えて付けられた名前だそうです。
そのレトロな姿に一見、当時の復刻なのかと思ってしまいますがそうではなく、アデリア商品のマインドを受け継いで新しくデザインされたものだそうです。

実際に醤油を入れて注いでみました。ポタポタせずに、細くツーと醤油が伸びていきます。一気に出ないので醤油をかけすぎた!というようなことはなさそうですし、注いだあとの液だれが全くありませんでした。また、デザインかと思っていた本体のくぼみに指がしっくりと収まり、おかげでとても持ちやすい!個人的に今まで使ったどの醤油さしよりも、気持ちよく注げました。

今までどれだけ、一見素敵な醤油さしたちに心を寄せては裏切られてきたことか。。。やっと出会えた、本物の美しさ。用の美とはこういうことでもあるのだろうなあと、昔ながらのデザインと技術に感動しつつ食卓の上に乗せてみると、いつもの醤油が少し美味しく感じられるから不思議です。

ネットショップのデザインも、四角の中に商品が整然と並んでいてスッキリとまとまっています。
カテゴリから選ぶボタンとブランドから選ぶボタンがあるので、商品検索もストレスなくスムーズにできました。
そしてなによりこちらのサイトで特徴的なのが、ほとんどの商品にそれが作られている県名と、ロングライフ歴というのが表示されていること。商品説明だけでなく、それを作った会社やデザイナーについても詳しく書かれていたりして、一つ一つの商品へのこだわりや想いを感じます。

ガラス蓋の醤油さしは特殊な機械や高い技術を必要とし、また工数がかかるため、製造するメーカーがなくなりつつあるそうです。見た目の美しさだけでなく、機能も素晴らしいこうした商品が、これからも永く続いて行くと良いなと願っています。

ネットショップ
http://www.d-department.com/shop/
60VISION
http://www.60vision.com/